◆全国都道府県対抗男子駅伝(22日、広島市平和記念公園前発着=7区間48キロ)
一般(社会人、大学生)が2区間、高校生3区間、中学生2区間の計7区間48キロで争われる。コロナ禍の影響で21年、22年は中止されたため、3年ぶりの開催。
3区(8・5キロ)は、今年の箱根駅伝で青学大5区当日変更だった和歌山の若林宏樹(2年)が、23分31秒で区間賞と1秒差の区間2位で走りきった。区間賞は群馬の塩尻和也(富士通)。
2位で受けた駒大スーパールーキー京都の佐藤圭汰(1年)は、首位を走る青学大の兵庫の目片将大(4年)をジワジワ追い詰め、5キロ過ぎで15秒差。残り450メートルで一気に抜き去り首位でタスキリレーした。2位に兵庫、3位に千葉と続く。
最多18回目の出場を誇る鳥取のレジェンド、38歳の岡本直己(中国電力)は2キロ過ぎからペースを上げ、10人抜き去った。大会通算の追い抜き人数は134人となった。
社会人あるいは大学生が担う最終7区(13キロ)には好選手、注目選手がそろう。今年の箱根駅伝で立大を55年ぶりの出場に導いた長野の上野裕一郎監督、青学大のエースで今年の箱根駅伝で2区2位だった愛知の近藤幸太郎(4年)、箱根駅伝を制した駒大で7区5位だった滋賀の安原太陽(3年)、箱根駅伝5位の順大で10区区間賞と活躍した静岡の西沢侑真(4年)、箱根駅伝8位の創価大で4区8位だった東京の嶋津雄大(4年)、箱根駅伝は故障から復活途上のため無念の欠場となった東洋大エースで福島の松山和希(3年)ら学生トップクラスのランナーが出場する。旭化成で鹿児島の市田孝ら実業団のトップクラスも出走する。ゴールまで目が離せない展開が続く。