【高校野球】仙台育英「もう一度日本一」 夏優勝バッテリーで春再び白河の関越えだ

スポーツ報知
笑顔をみせる仙台育英・高橋煌稀(左)と尾形樹人(右)

 センバツ高校野球(甲子園)は27日に選考委員会が開かれ、出場36校が決まる。昨秋東北大会優勝で選出濃厚の仙台育英(宮城)は、高橋煌稀(こうき)投手と尾形樹人(みきと)捕手(ともに2年)の“同郷バッテリー”が意欲十分。東北勢初制覇した昨夏の甲子園でも活躍した2人が、昨秋の明治神宮大会で喫した黒星を糧に、再び日本一をつかみに行く。(有吉 広紀)

 尾形はあの負けを忘れずにセンバツへ向かうと、仙台育英・尾形には大阪桐蔭に4―5で敗れた明治神宮大会準決勝で味わった思いが今も残っていた。「力の差を感じました。日本一になるには、と考えが明確になったので、負けたのが桐蔭で良かった」。昨夏の甲子園でもマスクをかぶって優勝に貢献してきたが、「(桐蔭とは)一球の精度が違った。一球で仕留める、一球で決めきることが自分たちはできなかった」と振り返った。チームでも山田脩也主将(2年)が練習前、「一球の質にこだわっていこう」と口にするなど徹底してきた。

 甲子園優勝の瞬間、バッテリーを組んでいたのは幼なじみの高橋だ。佐沼中卒業時、仲間たちに手紙を渡したという尾形は「(高橋には)日本一のバッテリーになろう、と書いた。それが達成できてうれしかった」。今春も再び日本一になるため、2人で力を合わせてチームを勝利に導いていく。

 冬場はパワー不足克服へ、上半身を中心に強化。体重も増え、年末年始に帰郷したときに「体が大きくなったね、と言われました」と成果を実感した。攻守ともに中心的存在に成長して、夏春連覇へ挑んでいく。

 高橋は、今度はエースとして聖地に戻る。昨夏は背番号11で甲子園Vに、昨秋は背番号1で東北大会Vに貢献した仙台育英・高橋は「ピンチを抑えてこそエース。(今冬は)投手としての能力を上げることを意識してきました」と話した。下半身強化をテーマにウエートトレなどに励み、「(投球で)下半身を使えるようになって安定感が上がったと感じます」。湯田統真、仁田陽翔(ともに2年)と甲子園経験のある投手とともにチームを引っ張っていく。

 バッテリーを組む尾形とは登米友球ジュニア―南仙台ボーイズと小学時から一緒。2人で地元・登米市からバスと電車を乗り継ぎ、仙台育英の試合を見に来たこともあったという。昨夏の甲子園決勝では“胴上げ投手”になり、尾形と喜びを分かち合った。センバツでもその再現を目指す。

 昨年12月に登米市で甲子園優勝の企画展が開かれた際、駐車場整備係をしていた高橋は「わざわざ車を止めてくれて、『頑張ってね』『期待しているよ』と声をかけてくれる方がたくさんいました」と明かすと、「もう一度日本一になって、皆さんに恩返しをしたり感動を分かち合いたいです」と言葉に力を込めた。夏春連覇で、宮城を再び熱くさせる。

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