山形期待の中学生ランナー菅野元太「僕もドルーリーさんのように目立ちたい」 母は東京国際女子マラソン覇者

スポーツ報知
山形の逸材、菅野元太は初の都道府県対抗駅伝でドルーリー級の活躍を目指す

 全国都道府県対抗男子駅伝は22日、広島市平和記念公園前発着で行われる。同駅伝は一般(社会人、大学生)が2区間、高校生3区間、中学生2区間の計7区間48キロで争われる。コロナ禍の影響で21年、22年は中止されたため、3年ぶりの開催。ニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝、1日)や箱根駅伝(2、3日)で活躍したスター選手に加え、日本の将来を担う高校生や中学生が出場。郷里の期待を背負って安芸路を疾走する。

 1週間前の15日に京都で行われた全国都道府県対抗女子駅伝では岡山・津山鶴山中3年のドルーリー朱瑛里(しぇり)が3区(3キロ)で38位から17人抜きの快走を披露し、9分2秒で区間新記録をマーク。強烈なインパクトを残した。男子にもドルーリーのような期待のランナーがいる。そのひとりが昨年8月に3000メートルで8分15秒21の日本中学歴代2位の好記録をマークした山形市第十中3年の菅野元太。22日の都道府県対抗駅伝では中学生区間の2区(3キロ)に出場する。

 「目標は8分10秒です」。菅野は、18年大会で石田洸介(現東洋大2年)がマークした8分14秒の区間記録を超えるタイムを堂々と目標に掲げた。

 山形県チームの阿部亮監督は「1区(高校生区間)の菊地道登君(東海大山形高3年)の快走を期待していますが、もし、出遅れてしまった場合、菅野君が先週のドルーリーさん並みのゴボウ抜きをしてくれると思います。チーム全員の力で過去最高記録(1996年の23位)を超えたい」レースプランを明かした。阿部監督にキーマンとして指名された菅野は「僕もドルーリーさんみたいに目立ちたいです」と元気よく話した。

 菅野の母・真貴子さん(旧姓・伊藤)は実業団の第一生命で活躍したランナーで、1997年の東京国際女子マラソン優勝などの実績を持つ。「母には『レース前の準備が大事』というアドバイスを受けています」と菅野元太は話す。

 3000メートル中学日本記録を持つ福島・鏡石中3年の増子陽太はライバルであり、友人。「増子君とは仲がいいです。(増子は6区出場で)今回は同じ区間ではありませんけど、また、高校で増子君と勝負したい」と菅野は快活に話した。中学校卒業後の進路については「仙台育英高に行きます」と明かした。将来については「日本代表選手になりたいです」ときっぱり話した。

 都道府県対抗男子駅伝は3年ぶりの開催のため、今回の中学生は全員が初出場。安芸路の大舞台で中学生のフレッシュな走りが期待される。

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