昨年オフに楽天から戦力外通告を受け、同球団のスカウトに就任した岩見雅紀氏が21日、TBS系「バース・デイ」に出演。トライアウトや現役引退を決断した様子などが放送された。
慶大時代には東京六大学リーグ戦で史上初の5試合連続本塁打をマークし、“慶大のバレンティン”の異名を取った岩見は17年ドラフト2位で入団。しかし、プロ5年で1軍出場は35試合で本塁打はわずか1本。昨年オフに戦力外通告を受けた。
NPBでの現役復帰を目指して12球団合同トライアウトを受験したが、NPB球団から獲得の連絡はなし。その後、楽天からスカウトのオファーを受け、「素直に嬉しいです」と話していたが、現役にこだわっていただけに迷いが生じていた。「正直な気持ちとして葛藤がありますけど、スカウトっていう部分に対してではなくて」と本音を吐露。オファーを受諾するということは現役を引退し、ユニホームを脱ぐことを意味する。だが、スカウトになるということも「頼んでも今後できない仕事ではある」ということを理解していたからこそ、「感情が迷子になっています」と悩みは大きかった。
「初めてかもしれない、悩むって」と引退の決意はなかなか固まらず。それでも熟考の末、プロ5年の現役生活にピリオドを打った。「引退です。(未練は)ないです、決めたので」と最後はすがすがしい表情で話した。ユニホームを脱ぐことを決断した岩見は「ユニホームを着てもらう立場になるってことですよね。選手たちの力になれれば。自分がスカウトした選手が(球団の)力になれれば嬉しいなって思います」と気持ち新たに、第2の人生を歩み始める。