立大・上野裕一郎監督が長野県アンカーに 22日号砲・全国都道府県駅伝…青学大の原晋監督も熱烈取材

全国都道府県駅伝で優勝候補の長野のアンカーを務める立大・上野裕一郎監督(左)。中国放送のラジオ解説を務める青学大の原晋監督も熱烈取材した(カメラ・竹内 達朗)
全国都道府県駅伝で優勝候補の長野のアンカーを務める立大・上野裕一郎監督(左)。中国放送のラジオ解説を務める青学大の原晋監督も熱烈取材した(カメラ・竹内 達朗)

 全国都道府県対抗男子駅伝は22日、広島市平和記念公園前発着で行われる。同駅伝は一般(社会人、大学生)が2区間、高校生3区間、中学生2区間の計7区間48キロで争われる。コロナ禍の影響で21年、22年は中止されたため、3年ぶりの開催。ニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝、1日)や箱根駅伝(2、3日)で活躍したスター選手に加え、日本の将来を担う高校生や中学生が出場。郷里の期待を背負って安芸路を疾走する。

 大会前日の21日は、各チームが広島市内で最終調整した。その中で、抜群の存在感を示したランナーが立大の上野裕一郎監督だった。「僕は市民ランナーですから」と謙遜するが、183センチの長身で、腰高のフォームで走る上野監督は、ひときわ目立った。この日の練習の終盤に「軽く走った」という200メートルでは25秒8のスピードを見せつけた。

 2018年12月に立大監督に就任した上野監督は、選手と一緒に走るという独特のスタイルでチームを強化。昨年10月の第99回箱根駅伝予選会では6位通過し、大会史上最長となる55年ぶりの“返り咲き”で28回目の出場に導き、本戦(2、3日)では18位となった。37歳となった現在でも競技者としても日本トップレベルの走力を保持。「日本一速い監督」の異名を持つ。昨年11月に横浜市の日体大健志台陸上競技場で行われた日体大長距離競技会の男子5000メートルでは13分39秒95で全体5位、日本人トップになった。

 前回の20年大会で2時間17分11秒の大会新記録で最多の8度目の優勝を飾り、今回も優勝候補の一角に挙がる長野の最終7区(13キロ)を務める。長野は5000メートルで高校日本記録(13分22秒99)を持つ吉岡大翔(3年)をはじめ、昨年12月の全国高校駅伝で2位となった佐久長聖勢ら強力メンバーをそろえる。「長野の後輩たちはみんな強いので、先頭でタスキを受ける可能性もあります。緊張しますけど、しっかり走りたい。10キロを28分40~29分で通過して残り3キロを粘りたい」と冷静に話した。

 長野の高見沢勝監督は「上野選手は長年、長野を引っ張ってくれています。今回も選手、スタッフに元気を与えています。話題性ではなく、選手として期待しています」と言葉に力を込めて話した。

 存在感抜群の上野監督には、中国放送のラジオで解説を務める青学大・原晋監督も注目。練習後、上野監督を直撃し、熱烈に取材した。原監督は「実業団、学生のトップクラスの選手がいる中でも上野監督が走る姿は際立っている。やはり、上野裕一郎はモノが違います」と絶賛した。

 上野監督は長野の優勝8回のうち5回、Vメンバーに名を連ねた。さらにそのうち3回、優勝のゴールテープを切っている。それは、もちろん大会最多だ。「ミスター都道府県駅伝」は「4回目の優勝のゴールテープを切りたい。そうすれば当分、抜かれることはないでしょう」と笑顔を交えて話した。箱根路では指導者として立大を率いた上野監督は、その3週間後、安芸路ではランナーとして主役を狙う。

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