巨人のゼラス・ウィーラー編成本部長付特別補佐兼打撃コーディネーター(36)が背番号「110」の巡回コーチとして指導も行うことが20日、分かった。昨年限りで現役を引退。新たな肩書で12月に契約していたが、スーツ姿でのスカウティング業務、外国人選手の相談役として日本野球に適応するために助言するほか、ユニホームを着用して1、2、3軍選手への助言役も兼務する。
現役時代は、アニメのキャラに似ていることから「ハクション大魔王」の愛称で親しまれた。今度は選手が助言を求めれば、「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン」とウィーラーが駆けつけてお助けマンになってくれそうだ。「こども110番」ならぬ「若手110番」、「助っ人110番」として、楽天、巨人で計8年間で135本塁打した豊富な経験を還元。チームの大きな力になるのは間違いない。
本塁打を打った際のヘルメットパフォーマンス「くるりんぱ」で盛り上げ、味方の得点時などはベンチ前に飛び出して全身で喜びを表現してきた。コーチ登録して1~3軍を巡回することで、明るく前向きな考え方に加え、技術的な指導や助言も期待できる。助っ人としては屈指の人気を誇っただけに、再び見られる巨人のユニホーム姿が注目を集めそうだ。
この日は、スーツ姿でスタッフミーティングに出席。「フロント兼指導者」として初仕事に臨んだ。現役時代に果たせなかった日本一へ、110番ウィーラーが巨人を救う。