プロボクシングWBAスーパー&WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)統一王者・寺地拳四朗(BMB)が20日までに、米国で最も権威のある専門誌「リングマガジン」が認定する「カムバック・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。
寺地はWBC王者だった2021年9月、矢吹正道(緑)に敗れ、9度目の防衛に失敗。だが、翌22年3月、ダイレクトリマッチで王座を奪回した。リング誌では「予想外の敗戦で引退を真剣に考えた。寿司職人になるための学校に通うことも含めて、次の人生をどうするか模索していた」というエピソードを紹介するとともに、鮮烈な王座奪回劇を、2001年にWBA、WBC、IBF世界ヘビー級王者レノックス・ルイス(英国)がラクマン(米国)に敗れた後、再戦で王座を奪回したことを「思い起こさせる」と例えた。
2022年11月にはWBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人(ワタナベ)と統一戦を戦い、7回TKO勝ち。2団体統一王者となった。
リング誌では「寺地はキャリア初の敗北から力強く立ち直り、素晴らしい1年を過ごした」と受賞をたたえた。
寺地にはWBCからブドラー(南アフリカ)との指名試合が指示されていると報じられているが、米国のボクシング専門メディア「ボクシング・シーン.com」は先日、寺地がWBO世界同級王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)と4月に日本で統一戦を行うことが決定的となったと報じている。