高校3冠の函館大谷高・中石湊が競輪選手養成所合格

スポーツ報知
プロデビューへの決意を新たにする中石

 日本競輪選手養成所(静岡・伊豆市)第125回生(男子)の合格発表が19日あり、函館大谷高自転車部の中石湊(3年)が合格した。1000メートルタイムトライアル(TT)で昨年の全国高校選抜、全国高校総体、国体3冠。6月のアジア選手権(インド)ジュニア・スプリントで金メダル、8月のジュニア世界選手権(イスラエル)1000メートルTTでも3位に入ったホープは、将来五輪代表を目指す。また女子(第126回生)でも佐藤乃愛(のあ、18)=函館工高出=が合格した。

 夢への第一関門を突破した。合格をインターネットで確認した中石は「念願がかない、ほっとしました。養成所で好成績を挙げ卒業、一日も早くプロデビューを果たしたい」と目を輝かせた。

 昨年10月の1次試験は200メートル、1000メートルのタイムを計測。12月の2次試験では国語、数学など基礎学力、作文、面接などが行われた。作文では「努力とは?」の設問に、目標へ高く大きな気持ちで挑み続けるという内容を書き込み、約5倍の難関(技能受験者328人、合格66人)を突破した。

 大阪育ちで、中学まで陸上短距離選手だったが、腰の故障で競技を断念。小さい頃、岸和田競輪場で見た競輪に関心を抱き、目標とする大森慶一(41)=S級1班=の拠点で、近くに函館競輪場もある函館大谷高に進学。大森の父で元競輪選手の大森芳明コーチ(63)の指導で大きく成長した。

 昨春からジュニアナショナルチーム入りし、6月のアジア選手権ではスプリント金、ケイリン銀、1000メートルTT銅。7月のジャパントラックカップでは、スプリント予選の200メートルでジュニア日本新。8月の高校総体1キロTTも大会新で連覇を飾った。夏からはシニアのナショナルメンバーと合同練習、上半身の前傾姿勢を固定し風圧を避けるフォームも学んだ。函館で一緒に暮らす母・早苗さん(44)の食育も実り、3年間で体重は20キロ増の78キロ、太もも周囲も15センチ太く67センチになった。「一から自転車を教わった函館を拠点に、プロとなり(最高峰の)グランプリレース優勝、五輪メダルを実現、お世話になった人たちに恩返ししたい」と力を込めた。(小林 聖孝)

 ◆中石 湊(なかいし・みなと)2004年11月14日、兵庫県生まれ。18歳。大阪の小学3年から中学3年まで陸上短距離選手。自転車は高校1年から。昨年8月の「ジュニアトラック世界選手権」の男子1キロTT3位、男子ケイリン5位、男子スプリント7位。174センチ、78キロ。血液型A。

 ◆日本競輪選手養成所 1950年開設。静岡・伊豆市にあり、競輪選手になるための国家試験合格に向けた指導、教育、訓練を行う施設。旧称は日本競輪学校。試験は年1回実施、5月に入所式が行われ、約10か月の在所期間で試験合格を目指す。記録会で好成績を残すなど、優れた資質に恵まれた選手候補生を通常より早くデビューさせる「早期卒業制度」もある。

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