静岡学園の沖山智が無差別級で連覇

スポーツ報知
男子無差別級で連覇を飾った沖山(右)

◆柔道 ◇全国高校選手権県予選 (15日、静岡県武道館)

 個人戦男女計10階級が行われた。男子無差別級決勝は沖山智(静岡学園2年)が倉持光陽(加藤学園2年)に優勢勝ちし、連覇を飾った。女子48キロ級決勝では牧園羽菜(藤枝順心2年)が、新夕志桜(同1年)との同校対決を制してV2を達成した。各級優勝者は3月に行われる全国大会の出場権を手に入れた。

 重圧を振り払った。男子無差別級決勝を制した瞬間、沖山がスタンドで観戦した父・雷太さん(52)に拳をかざした。「昨年はチャレンジャーだった。今年は気にしないようにしてたけど、プレッシャーはあった」。高校の先輩・川井以来、7大会ぶり無差別級連覇。昨夏の全国総体男子100キロ級8強入りの実力を見せつけた。

 2分過ぎだった。186センチ、118キロの倉持に対し、179センチ、104キロの沖山が得意の大内刈りで技ありを奪った。「自分より大きい相手。かわされないために前へ追っていった」。課題のスタミナ強化に毎朝7時に登校。太い縄を使った練習で全身を鍛えた成果が、勝負どころで発揮された。

 全国で戦いたい相手がいる。高台中から木更津総合高(千葉)に進学した同期の飯田叶輝だ。「中学(観山中)時代に負けているので全国では勝ちたい」。その前に28日には団体戦で2冠に挑む。無差別級王者として6連覇を狙う加藤学園に、立ちはだかる。

(塩沢 武士)

 〇…先輩の意地だ。女子48㌔級決勝で牧園が藤枝順心対決で優勢勝ちして連覇を達成した。お互いの手の内を知り尽くした後輩の新夕との死闘は3分で決着がつかず、ゴールデンスコア(GS)にもつれ込んだ。「途中で投げるのは難しいと思った。指導差勝ちも考慮して積極的に攻めた」と、勝負に徹した。昨年3月の選手権は16強。昨夏の総体は8強と力は全国でも上位。「今度は優勝が目標です」。女子サッカー部に負けず日本一を目指す。

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