脚本、演出家の三谷幸喜さんが15日放送のTBS系「初耳学」(午後10時15分)に出演。脚本を手がけた昨年放送のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」について振り返った。
MCの林修氏に「大河の主役に北条義時なんて絶対、誰も選ばないですよ」と言われると、「大河のお話をいただいた時に僕は北条義時がいいと最初からずっと言っていて」と三谷氏。
「最初からずっといるんですよ。壇ノ浦まで行っているし、彼が主役だったら、いろんな人々を描けると思ったから」と理由を明かした。
同作で源頼朝を演じた俳優・大泉洋がVTR出演。同番組に源義経役で出演の菅田将暉が出演した際、三谷氏がその演技を「完璧でした」とほめたたえた上で「むしろ問題は大泉ですよ。なぜ、僕の気持ちを分かってくれなかったんだろう」と発言したことについて「僕、流れ弾で大ケガしましたよね。僕、関係ないでしょ? あの時。ネットの(問題は大泉発言が)ニュースになりましたよね。『何が起きたんだろう、これ』って思いましたよ」と猛クレーム。
「私以上に(三谷氏の意を)汲(く)めた人間はいないと思います」、「三谷さんに『頼朝は高貴で板東武者なんて相手にしていない。例えるなら加山雄三さんが地方の劇団からもう一度、再起を果たそうと思っているという役ですよ』と説明されました」と話した上で、三谷氏について「物を作る以外は全部、欠点だらけ。逆にあの人、どこか褒めるところありますか?」まで訴えた大泉のVTRを見た三谷氏は「答えるのも面倒くさいです。スルーしていいんじゃないですか?」とバッサリ。
それでも、大泉の頼朝について「見事に加山雄三さんを演じ切ったという印象はありますよ」と評価。「加山雄三さんとしては完璧だと思います」と続けていた。