巨人のドラフト1位・浅野翔吾外野手(18)=高松商=が15日、ジャイアンツ球場の室内練習場でプロ入り後初めてマシン打撃を行い、浅野流スイッチ打席調整を披露した。
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反対の打席でスイングするのは主に体のバランスを整えるのが目的。一方向だけでバットを振っていると動きが偏ってしまうため、私も現役時代に素振りなどをクールダウンを兼ねてやっていた。
浅野ももちろんバランスを考えてのことだろう。ただ、マシンや投手の球を反対の打席で勢いよくはじき返すのは、なかなかできることではない。実際に高校時代、試合で打席に立っていたということだが、それだけ身体能力が高く、バランス感覚も優れているということ。私の時代で言えば阿部ヘッドが、試合前練習などで右打席から鋭い打球を飛ばしているのを感心しながら見ていた。打てる人にとっては気分転換にもなる。
体格を見ていると、小柄ではあるが、体の強さを感じる。間もなく初のキャンプを迎えるが、プロの投手の球に慣れていきながら、けがなく成長していってほしい。(野球評論家・清水隆行)