【巨人】松原聖弥センター奪取&盗塁増へ ソフトバンク・周東佑京から“ロケットスタートの極意”

スポーツ報知
合同自主トレでノックを受ける松原聖弥(右)と周東佑京(カメラ・池内 雅彦)

 巨人・松原聖弥外野手(27)が15日、宮崎・都城市内で合同自主トレを行うソフトバンク・周東から“ロケットスタートの極意”を学んだことを明かした。50メートル走5秒8の快足をさらに生かす武器で盗塁増を狙い「今年は絶対にセンターをやりたい。センターしかないと思っている」と定位置奪取を誓った。

 ポイントは一塁ベースからセーフティーリードを取った時の姿勢。松原は「ピタッと止まっちゃう」と静止した状態で投手を見るが、13試合連続盗塁の“世界記録”を持ち、第5回WBCの侍ジャパンにも内定している周東は「ゆっくり(二塁方向に)動いているらしい。細かく動いている人はいっぱいいたけど、ゆっくり動く人は今までいなかった」と新鮮だった。実際に試して「止まっている状態からスタートを切るのと、動きのある中で切るのは力の入り方が全然違う」と効果を実感。今後の「参考にしたい」と前向きに取り組む姿勢を見せた。

 2021年は135試合に出場して打率2割7分4厘、12本塁打、37打点、15盗塁。さらなる飛躍を期待され、背番号9を与えられた昨季だったが、極度の不振で50試合の出場にとどまり、打率1割1分3厘、0本塁打、4打点、2盗塁に終わり、このオフには背番号「59」からの再出発も決まった。21年は「失うものがなかった」と思い切りの良さを前面に出せていたが、「失うものができた」という昨年は結果を気にしすぎて弱気になっていた。

 本来の打撃を取り戻す鍵は技術的な部分以上に「気持ち」と明確。ブレイクした2年前を思い返しながら「レギュラーになれると思っている」と言い切った。「絶対に負けたくない」と言う守備力と走力も鍛え上げるため、この日も下半身強化を中心に約6時間みっちり練習。松原は燃えている。(中野 雄太)

巨人

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請 報知新聞150周年