花園、開幕4連敗で計245失点 元オーストラリア代表ウィル・ゲニア「本当に恥ずかしすぎる」

スポーツ報知
横浜に大敗した花園の選手たち

 第4節4試合が行われ、今季から1部に昇格した花園(旧近鉄)はホームで横浜(旧キヤノン)に11トライ(T)を奪われ、7―74で大敗した。ディフェンスが崩壊し、開幕4戦で245失点の惨状だ。一方、同じ昇格組の相模原(旧三菱重工相模原)は、前身のトップリーグ(TL)で優勝5度のBL東京(旧東芝)に競り勝ち、明暗がくっきり分かれた。

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 雨空にノーサイドの笛が響くと、開幕4連敗の花園フィフティーンはその場に立ち尽くした。後半は1点も奪えない完敗。元オーストラリア代表で、ゲームキャプテンのSHウィル・ゲニア(34)は「個人のミスがひどい、多すぎる」と手厳しく指摘した。

 1部昇格の初年度を2連敗で迎えた8日のホーム開幕戦は、1万3664人のファンを前に、東京ベイに11Tを許し12―77で大敗。この試合までの5日間はデフェンスやラインアウト、モールに取り組んだ。前節から約9000人減って4668人が見守るなか、再び11Tを奪われた。「ラインアウトからモールで3トライ。ハイボールの処理ができずにたくさん点を取られた」と水間良武HC(45)が嘆く通り、ホーム2戦で151失点し、4試合合計で245失点。ゲニアも「やっていてもイライラする。70点取られる試合は本当に恥ずかしすぎる」と怒りをあらわにした。

 バックスの要で日本代表のCTBシオサイア・フィフィタ(24)は「何が起こっているのか分からない。ラグビー人生においてこんな試合はなかった」と困惑。反撃しようにもボールは簡単に手からこぼれ、イージーミス連発で1Tにとどまった攻撃に「このレベルでそういうミスはちょっとダサいなという気持ち。フォワードがもっと頑張ってほしい」と奮起を促した。

 次戦22日の強敵・東京SG戦へ「ハードワークし続けて、信じてやっていくしかない」とゲニア。まだ開幕4試合。気持ちを切らさずに、ホーム3連戦のラストに臨む。(瀬川 楓花)

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