巨人のドラフト2位・萩尾匡也外野手(22)=慶大=が14日、“逆算思考”を身につけ、レギュラー奪取を誓った。練習後にメンタルトレーニング研修を受け「研修の中でもありましたけど、やっぱり143試合戦っていく上で、1年間をしっかり逆算して、このキャンプに臨まないといけない。夏場やシーズン終わりに、自分がどういう姿でありたいかを、もう少し考えて臨みたい」とイメージを膨らませた。
身をもって逆算の必要性を学んだ。研修の中で出てきた2人対戦型のコインゲーム。10円玉を10枚横に並べ、1ターンごとに1枚か2枚を選び、最後のコインを取った方が勝ちという方式で実施。ドラフト1位の浅野と対戦したが、まさかの1勝4敗と惨敗…。「真剣勝負の場ですし、浅野に負けたのが非常に悔しいです」と屈辱を味わった。
このゲームの必勝法は、逆算して何枚目を取る必要があるかを考えること。10枚目を取るためには7枚目が必要となり、7枚目を取るためには4枚目が必要と逆算思考が求められる。これはまさにプロ野球の世界も一緒。中堅のレギュラーを奪うためにはどこを伸ばし、どこを埋めないといけないか。ブリンソンや増田陸らライバルたちとの争いを制すには逆算力が必要になる。「大学時代もメンタルトレーニングはやりましたけど、プロの世界に来ると、また一段とレベルアップし、自分の人生設計をしっかりつくらないといけない」と萩尾。頭をフル回転し、ルーキーイヤーに臨む。(井上 信太郎)