トップリーグ通算26試合で2勝の相模原が開幕4戦目でもう3勝!強豪・BL東京に逆転勝利

スポーツ報知

◆ラグビー リーグワン第4節  相模原 23(7―12、16―7)19 BL東京(14日、秩父宮)

 4試合が行われ、今季昇格した相模原(旧三菱重工相模原)がBL東京(旧東芝)との大接戦を制し3勝目を挙げた。後半途中から出場した石田一貴(27)が17―19の同33分に値千金の逆転PG。同37分にもPGを決め23―19とし、勝利を決定づけた。一方、同じ昇格組の花園(旧近鉄)は横浜(旧キヤノン)に11トライを許し、7―74で開幕4連敗。東京ベイ(旧クボタ)は東葛(旧NEC)、東京SG(旧サントリー)は神戸にそれぞれ勝ち3勝目。

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 二転三転するシーソーゲームに終止符を打ったのは石田の右足だった。後半33分、17―19。敵陣右中間38メートル地点でのペナルティー。「自分のキックが入れば逆転。正直、緊張しました」。ヒーローはそう振り返ったが、臆することなく蹴りだしたボールはゴールポスト中央に吸い込まれた。

 1点リードで迎えた4分後、今度は左中間40メートルの位置からも決め、さらに3点を追加。前身のトップリーグで5度、日本選手権6度優勝の強豪・BL東京から公式戦初勝利を決定づけた。実は石田はこの日、27歳の誕生日。正キッカーのSOシルコックが後半27分に10分間の一時退場処分となり、ウィングとして途中出場した石田が見事な2本の足技を見せた。「試合後、シルコックにジョークで『10分間のプレゼントありがとう』と言いました」。この日は自身の27回目のバースデーも重なり喜びは二重だ。

 三菱重工相模原時代、TLを戦ったのは3季だけで、リーグ戦はレギュラーシーズン通算2勝1分け23敗。リーグワン初年度だった昨季は2部に回り、3位から浦安(旧NTTコム)との入れ替え戦を制して昇格した。移籍選手が多く、母体企業の歴史を学んで結束を高めた。チームの始動も昨年7月。石田は「他のチームが休んでいる時に走っているのはストレスだった」というが、地道な強化が4戦3勝の好成績に結実した。

 圧巻だったのは強力FWのBL東京に対しブレイクダウン(ボール争奪戦)で競り勝ち、何度もペナルティーを奪ったこと。そしてチャンスを確実に3点にした石田は「シーズンはまだ長い。そのうちの1勝、また次に備えたい」。喜びもつかの間、頭の中を次戦(22日・静岡戦)に切り替えた。(近藤 英一)

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