野球殿堂博物館は13日、今年の野球殿堂入りのメンバーを発表し、野球の普及活動に貢献した人を対象とする「特別表彰」で、福島市出身の作曲家、故・古関裕而さん(享年80)が選ばれた。「古関裕而氏の野球殿堂入りを実現する会」を引っ張ってきた福島市の木幡浩市長(62)は、巨人対阪神戦を県営あづま球場で開催したい方針を示した。
福島駅東口の「古関裕而生誕100年記念モニュメント」の前で行われたセレモニー。関係者全員で万歳三唱を終えると、木幡市長は“夢プラン”をぶち上げた。古関氏が巨人の球団歌「闘魂こめて」、阪神の「六甲おろし」を作曲したことにふれ、両球団での試合開催を要望。「現役の巨人阪神戦は無理だとしても、OB戦でもできたら。古関さんゆかりの野球の試合をやって、栄光を継承したい」と意気込んだ。
「―実現する会」は2018年に発足。3年連続で候補者入りした昨年は1票足らずの合計8票で殿堂入りを逃していた。同市長は「古関さんに殿堂入りの栄冠が輝きました。今日の野球の盛り上がりは古関さんの活躍なしにはなかったと思います。今回は5度目の挑戦。昨年は1票足らずで逃しただけに、喜びは格別です」と興奮さめやらぬ様子だった。