昨年11月、中日からトレード移籍したDeNA・京田陽太内野手(28)が13日、遊撃のレギュラーを奪取し、チーム内で浸透する勝利のパフォーマンス「デスターシャ」を古巣相手に披露する誓いを立てた。千葉・習志野市内の母校・日大グラウンドで自主トレを公開。「ドラゴンズ戦で(デスターシャを)やりたい。三塁ベンチに向かって」と、17年のセ新人王が闘志むき出しの恩返しを宣言した。
午前9時から開始し、午後もみっちり計6時間超の猛練習。ノックは遊撃で受け、軽快な動きを披露した。年末年始も無休でトレーニング。例年より2週間も早いという仕上がりに「今年一年が勝負。キャンプ初日から、がつがつアピールしたい。1年間遊撃レギュラーとして出れるように」と気合を入れ直した。
照準は今季のオープン戦開幕戦となる2月25日の中日戦(北谷)に向けられていた。古巣への思いを問われ、表情が引き締まった。「今年は京田やばいな、と思ってもらえるように」と意気込んだ。
昨季チームで流行した喜びを表現する「デスターシャ」ポーズを披露するのも大きな目標だ。移籍後の昨年11月の中日ファンフェスタで初披露したが、「三塁(中日)ベンチに向かってやりたい」とあえて“宣戦布告”。今年にかける決意を示した。「移籍してこの程度かと思われたくない。ドラゴンズの関係者にもトレードして良かったなと思ってもらえるように」。敵味方全員に恩返しの気持ちを込め、新天地で復活を告げる「デスターシャ」を決める。(宮田 和紀)