マツコの「ねこまんま、別に良くない?」発言に大反響…心優しき大物タレントの持つ底なしの影響力とは

スポーツ報知
マツコ・デラックス

 その言動が世間に大きな影響を与える大物タレント、「インフルエンサー」とも言えるテレビ界のモンスターの「言葉の力」を実感させられた一幕だった。

 タレント・マツコ・デラックス(50)が9日放送のTOKYO MX「5時に夢中!」(月~金曜・午後5時)に今年初の生出演。ご飯に味噌汁をかけるいわゆる「ねこまんま」について私見を述べた。

 この日の番組では「夫がご飯に味噌汁をかけて食べるのが不快でたまらない。最近は子どもまでマネをし出して困っています。夫には『家の中だけだからいいだろ』と言われますが…」という1人の主婦の悩みを紹介した。

 鰹節をかけるなど、全国的に様々な食べ方もあり、一部メーカーからは「インスタントねこまんまの素」も発売されている「ねこまんま」。ネット上には様々に工夫したレシピも数多く紹介されている。

 誰もが口にしたり、あるいは親に止められたりした経験を持つ「ねこまんま」について聞かれたマツコは「私はご飯になるべく物をかけたくない人なので絶対やらないけど、家でやるのは良くない?」と、まずコメント。「こんな言い方したら失礼ですけど、ナイフとフォークでお召し上がりになっているような(上品な)お宅なんだったら、それでわざわざご飯も用意しろってのはあれですけど、(相談者は)ねこまんま食いそうな家なんでしょ?」と、やや暴走気味の発言を繰り出した。

 「ウチもそうだけど、みんな、ねこまんま食ったっておかしくない家に住んでるわけじゃない!」と強調すると、「何が悪いの? 子どもの教育に悪いってこと?」と、マツコは疑問を呈した。

 アシスタントとして出演の元テレビ東京でフリーの大橋未歩アナウンサー(44)も「私は、ねこまんまはいいんですけど、それで箸(はし)の持ち方を間違っていたら言っちゃうと思います」と変化球コメント。「私はごはん中に父から(箸の持ち方で)叩かれてたんですよ。でも、それで叩くってのも今はNGですもんね」と振り返った。

 そして、この一幕を紹介した報知WEBの記事にはアッという間に1800を超えるコメントが殺到した。

 「『とにかく、いけない事になってるからいけません』では親も子も考えなし過ぎますよね」

 「教育に悪いとかの前に雑炊やお茶漬けは食事として良くて『ねこまんま』はなぜ、いけないとされているのか。その背景や歴史、子どもが納得する理由をきちんと話し合ったり、説明すればいいのではないでしょうか」

 「いわゆる『汁かけご飯』は縁起の良くないものだとして避ける地域もある(あった?)と聞きました」

 「子供にねこまんまやお茶漬けがあまり良く無い理由は噛まずに飲んじゃうからですね。ご飯もおかずも、しっかりよく噛んで食べた方が歯にも消化にも良いです。噛む事で満腹感も得られますしこういう事、私は親から教わりましたが、家庭によるのでしょうか?」

 「味噌汁がダメならシチューをかけたりシチューやカレーにパンを浸して食べるのもアウトなのでは?」

 まさに百家争鳴。様々な意見が寄せられ、一気に「ねこまんま」に注目が集まる形になった。その賛否はひとまず置くとして、私が思い知らされたのは、マツコという巨大な存在の問題提起力の強大さだった。マツコがこの問題について生放送で触れなければ、これほどの騒動には決して発展しなかっただろう。

 思えば、マツコは昨年9月の「5時に夢中!」生放送での「国公立の難関校は所得の枠を作るべき」との発言でも“プチ炎上”。子どもを持つ親に、教育界に大きな波紋を呼んだ。

 だが、「ねこまんま」、「難関校所得制限」発言のどちらにも共通するのが、自身が性的マイノリティーであることからも来る問題の当事者に対する優しさ。マツコの発言を追いかけ続けてきて7年。その根っこの部分にある「毒を吐きながらの優しさ」は全く変わっていないと思う。

 マイノリティー、弱者などと呼ぶのは失礼だが、あくまで「下からの目線」で物事を見て言葉を発する姿勢。だからこそ、みんな、マツコの言葉に優しさを感じ取り、信頼する。

 思えば、「難関校所得制限」発言でのプチ炎上の際の批判の言葉にすら「マツコさんは好きだけど」という枕詞がついていた。

 過激な言葉の裏に存在する確かな優しさ。それを持ち続ける限り、マツコはテレビ界のモンスターとして君臨し続けるのだろう。(記者コラム・中村 健吾)

 ◆マツコ・デラックスの現在のレギュラー番組と出演開始年

 ▽日本テレビ

 「月曜から夜ふかし」(月曜・午後10時、2012年~)

 「マツコ会議」(土曜・午後11時、2015年 ~)

 ▽テレビ朝日

 「マツコ&有吉 かりそめ天国」(金曜・午後8時、2017年~)

 ▽TBS

 「マツコの知らない世界」(火曜・午後8時57分、2011年~)

 「週刊さんまとマツコ」(日曜・午後1時半、2021年~)

 ▽TOKYO MX

 「5時に夢中!」(月~金曜・午後5時、2005年~)※月曜コメンテーター

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