東京運動記者クラブのアマチュア野球分科会は13日、2022年度の分科会賞に昨夏の甲子園で東北勢に初の優勝旗をもたらした仙台育英と、昨年の第93回都市対抗野球大会で9年ぶり12度目の優勝を果たしたENEOSを選出した。
仙台育英の須江航監督は「宮城県のみならず、東北6県から多くの祝意をいただき、宮城県や仙台育英高校という枠の出来事ではなくて、多くの人たちの夢とか今までチャレンジしてきたこととか、自分の人生と重ねて優勝に対して思っていただいたのは改めて感じました」とコメント。「優勝したことだけでなくて、新聞、雑誌、テレビなどに取り上げてもらって、一生の思い出が残る。こういうふうに取り上げてもらうことで、3年間が色濃いものになる。濃密な3年間になってくれている。思い出をもらってありがたいです」と語った。
佐藤悠斗前主将は「メディア取材は、自分にとっての成長にもなった。大学受験の面接の練習にもなったりもしました。受け答えだったりとか、言葉の選択だったりとか、いろんなところで自分を成長させてくれている」と話した。須江監督の「青春って密」発言が特に話題になったが、「流行語大賞になっているけど、ああいうことは日ごろからミーティングで聞いている。いつも話してくれている言葉みたいで、名言感が他の人と比べて僕らはない」と話した。
山田脩也主将は「地域の皆さんとか東北の皆さんが一丸となって戦った甲子園だと思うので、感謝したい。2度目の初優勝という目標を掲げているので、簡単にはいかないと思う。一つ一つ丁寧にやりながら、感動を地域の皆さんと分かちあえるように、1日を大切にして頑張っていきたい」と意気込んだ。