東京六大学リーグの東大は13日、東京・文京区の東大球場で今年の初練習を行った。2023年のスローガンは「奪出」。梅林浩大主将(3年=静岡)は「勝ち点を『奪』って、最下位を脱『出』します」と2文字に込めた思いを説明した。
東大は昨秋、慶大1回戦に勝利したものの、勝ち点を挙げることは出来ず、1勝10敗1引き分けで最下位に終わった。2017年秋の法大戦以来の勝ち点と1997年秋以来の最下位脱出は、チームにとって悲願。「『躍進』がスローガンだった昨年は、力のある4年生を中心に、東大ここにありという姿を見せられたと思いますが、そのチームよりさらに強くなりたい」と梅林は言葉に力を込めた。
梅林は2018年春の甲子園に出場した経験があり、昨年はクリーンアップに座って打線を引っ張った。「毎試合、1本ヒットを打ち、その結果として3割を超えることが出来れば。また、自分に求められるのは打点だと思うので、しっかり(ランナーを)返して、プレーヤーとして貢献したい」と個人の目標を掲げた。
なお、井手峻監督(78)は昨年11月に体調を崩して療養中のため、当面の間、大久保裕助監督(64)が代行を務める。