かつてプロ野球・楽天でプレーし、仙台市内でトレーナーとしてキッズスポーツ教室を開催している土屋朋弘さん(37)が、今年3月に少年野球チームを作ることに合わせてクラウドファンディングに挑戦している。幼少時から体を動かすことの重要性を伝え、青少年育成につなげていく。
「僕は野球が得意分野なので、(野球を通じて)少しでも子供たちを外に引っ張り出したい、という思いがあります」と土屋さんがチーム設立やクラファン実施への思いを語った。現在個別の野球教室も開いているがそこから形を変え、チームとしての活動を考えるきっかけがあった。
個別で指導し、その後他のチームに入った子がいたが、しばらくして戻ってきたという。土屋さんは「親の関わりがすごく大変で戻ってきちゃいました、と言うんです」と、保護者がボランティアで活動に協力することへの負担が大きかったと説明。「子供たちが野球をやりたいという部分で、親の手が極力かからない、そういう組織があれば。(他の少年団などと)けんかしたいわけではないので、選択肢の一つになればいいなと思うんです」と話した。
親の負担軽減へ、練習は原則週末の午前中で3、4時間を予定。時間を短くすることで弁当などの準備もなくなり、家族の時間も取れるようにするなど考慮している。また野球だけでなく他競技の練習に参加したり、他分野の方々の話を聞いたりと、子供たちの選択肢を増やすことにも取り組むつもりだ。
チーム活動の初期費用、練習環境や指導体制の整備など、運営を軌道に乗せるために取り組んだクラファン。土屋さんは「こういうチームがある、こういう活動をしているよ、と発信できればいい。僕1人では限界があるのでご協力やご支援をいただければ」と話した。詳細はスポーツ特化型クラウドファンディングサイト「スポチュニティ」内の「元東北楽天ゴールデンイーグルス 土屋朋弘「子どもの“やりたい”ができる!」野球チームの実現に向けて」(https://www.spportunity.com/miyagi/team/721/detail/)まで、期日は今月31日となっている。