花巻東女子野球部・佐々木秋羽 父・洋氏、兄・麟太郎と「親子3人で甲子園に行きたい」

スポーツ報知
花巻東OBの菊池が書いた「岩手から日本一」の書の前で日本一を誓った佐々木

 米メジャーリーグで活躍する菊池雄星投手(ブルージェイズ)や大谷翔平投手(エンゼルス)を輩出した花巻東(岩手)。20年3月に設立された同校の女子硬式野球部で日本一を目指しているのが、佐々木秋羽(しゅう)内野手(1年)だ。父は同校男子野球部の洋監督(47)で、兄は同部の主将でプロ注目スラッガーの麟太郎(2年)。「親子3人で甲子園」を狙う俊足の内野手に意気込みなどを聞いた。

(取材・構成=高橋 宏磁)

 花巻東女子野球部は、昨年8月の第13回全国高校女子硬式ユース大会で準優勝。創部3年目で初めて全国大会の決勝に駒を進めたが、強豪・神戸弘陵(兵庫)に惜しくも敗れた。主に「1番・二塁」で先発したのが秋羽だった。

 「自分としてはいい経験になった。それを糧に頑張っていきたいと思いました」

 同決勝では2打数無安打と、先頭打者の役目を果たせなかった。チームは2安打に抑え込まれ0―5。悔しい敗戦で、自身の課題を理解したという。

 「1番打者はチームの流れを決める。ヒットで出塁することも大事だと思うんですけど、四球とか足とかも使いながら出塁することが大事だと思う。出塁率が悪かった。反省点ばかりだったので、春の大会に向けて課題を直していけたら。緊張にやられている部分もあったので、はねのけられる自信をつけたい。パワーやスイングを改造して、どのチームにも負けない1番バッターになりたい。食トレはもちろん、筋トレもしていきたい」

 中学時代は“三刀流”だった。江釣子中では陸上部に在籍し、3年時の岩手県中学校総合体育大会では100メートル走で13秒21で4位。陸上部の活動もしながら、金ケ崎シニアでは唯一の女子部員として投手と内野手をこなした。同シニアは大谷の父・徹さん(60)が監督を務め、兄・麟太郎も所属していた。高校通算本塁打数が106本に到達した兄への思いを聞くと、真剣な表情で答えた。

 「あまり自分からは言いたくないけど、やはりすごいなと思います。尊敬している気持ちはあります。まだまだ及ばないけど、負けたくない気持ちはあります。唯一、勝っているのは足だと思う。そこは負けたくない」

 目標は、甲子園でプレーし日本一になること。21、22年は全国高校女子硬式野球選手権大会(女子選手権)の決勝を甲子園で開催した。21年は男子の夏の甲子園大会の開催中に、22年は同開幕前に実施。今夏の女子選手権で決勝まで勝ち進み、男子野球部も夏の甲子園大会出場を果たせば、父や兄と同時期に甲子園に行ける可能性がある。

 「親子3人で甲子園に行きたい。夏の大会(女子選手権)の決勝まで行って、甲子園で優勝したいです」

 実は父からは、花巻東以外の高校に進学するよう勧められたという。だが自らの意思で、幼少期から憧れた大谷の母校に進学する道を選んだ。

 「小さい頃から父の影響で、花巻東の野球部を見ることが多かった。甲子園にも観戦に行きました。(花巻東の)ユニホームを着ることにもあこがれていた。世界の大舞台でプレーする方々(菊池、大谷)が卒業した高校に入ることができて、野球ができるのは、すごくうれしいこと」

 高校では日本一が目標だが、その先に見据えるものもある。父と同じ道だ。

 「将来は女子プロ野球選手になって、誰かに憧れられる選手になりたい。女子野球の人口を増やしたいです。引退したら指導者として、野球が好きな女の子に今まで経験したことを伝えたい。(父の)日常を知っているので(指導者は)すごく大変だと思います。朝も早いし、夜も遅い。土日もほとんど、野球のことばかり。本当にすごいなと思っています」

 ◆佐々木 秋羽(ささき・しゅう)2006年9月29日、岩手県生まれ。16歳。江釣子ジュニアスポーツ少年団で小2から野球を始める。江釣子中時代は陸上部に在籍しながら、金ケ崎シニアで主に投手や内野手としてプレー。22年に花巻東に入学。168センチ。右投左打。家族は両親と兄。

野球

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請 報知新聞150周年
×