巨人の女子チームが12日、府中市内のグラウンドで本格的にチーム活動を開始した。学校がある高校生らを除く10人が参加し、約3時間汗を流した。練習前の円陣で宮本和知監督(58)は「これからの1分、1秒、新たな歴史が刻まれる。正力松太郎さんがおっしゃった『巨人軍は常に強くあれ』というのは、男子も女子も一緒。向上心を持って、明るく元気にやっていこう」と訓示。最後に「ファイティン」と声を掛け、気合を注入した。
昨季活動していた1期生の4人に加え、今季から新たに16人が加入。京都文教短大から新加入の中村柚葉内野手(21)は、ティー打撃で指揮官から坂本の打撃用手袋を手渡されて着用。「坂本選手の力を借りてちょっと遠くに飛んだ気がします。同じ背番号6を頂いた以上、少しでも近づけるように頑張りたいと思います」と目を輝かせた。
チームの初陣は3月17日。沖縄で行われる大会に出場する。その後はヴィーナスリーグにも参戦予定。「目標はあくまでもプロ化。お客さんを呼べる、魅了できるようなチームにしたい」と指揮官。大きな一歩を踏み出した。(井上 信太郎)