昨年6月の大学選手権で日本一に輝いた東都大学野球リーグの亜大が9日、東京・日の出町のグラウンドで始動した。
昨秋のリーグ戦で7試合に登板し、防御率0・29で最優秀防御率のタイトルを手にした最速150キロ右腕の草加勝(くさか・しょう)投手(3年・創志学園)が、プロ志望を明言した。「個人の目標は、プロ野球に行きたいとずっと思っていたので、声を掛けてもらえるよう、しっかりアピールしていきたい」と力強く言った。
昨年までのエース・青山美夏人はドラフト4位で西武入り。「技術的なこともですが、マウンド上での立ち居振る舞いや、私生活でも常に野球のことを考えていて、すごく勉強になった」と、その背中から学んだ。「まずは春、自分の先発する試合で5勝すること。防御率も0点台に抑えられたらと思っています」と語気を強めた。
創志学園では阪神・西純矢と同級生。亜大入学後もコツコツと打撃投手を務めて成長し、ドラフト候補に名を連ねた。これまで決め球がなかったことを課題に挙げ、「ツーシームの落差とキレと上げていければ、決め球にできる。球速を求めるよりは、変化球とストレートの質を高めて投げていきたい」とさらなる進化を誓った。