【高校サッカー】岡山学芸館・長瀬亮昌トレーナーのサポートで筋肉増量が優勝のアシストに

岡山学芸館・長瀬亮昌トレーナー
岡山学芸館・長瀬亮昌トレーナー

◆第101回全国高校サッカー選手権 ▽決勝 岡山学芸館(岡山)3―1東山(京都)(9日・国立競技場)

 2大会連続5度目の出場の岡山学芸館が、東山(京都)と初優勝を懸けたチーム同士の対決を3―1で制し、全国3883校の頂点に立った。1―1で迎えた後半7分、40分にMF木村匡吾(3年)が2得点。リードしてからも志向する「つなぐサッカー」を貫き、岡山県勢として初制覇。前回大会決勝(4万2747人)を上回る5万868人が駆けつけた国立で、新時代の幕開けである第101回大会の歴史を刻んだ。

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 岡山学芸館には昨年4月から、アスレチックトレーナーと鍼灸(しんきゅう)師の資格を持つ長瀬亮昌トレーナー(株式会社WAFA代表)が週3、4日同行している。大商大サッカー部などをサポートしてきたフィジカル強化が快進撃の要因となった。

 当初掲げた「選手権ベスト4」の目標に向け、まずは選手にフィジカルレベルの到達点を提示した。直近5年で選手権4強入りしたチームの比体重(体重÷身長×100)を算出。筋肉量が多いほど数値は大きい。前回大会で優勝した青森山田の平均値は40、岡山学芸館は37だった。

 「サッカーはコンタクトスポーツ。チームのスタイルとして『当たり負けない、走り負けない』はキーワード」。柔軟性、体の使い方、基礎筋力を柱に据え、上腕二頭筋や下半身を強化。比体重は38・5まで伸びた。加えて専門的体力として、瞬発的に筋肉を使う「20メートルスプリント」をポイントに挙げた。〈1〉初速〈2〉止まる〈3〉引き返す、サッカーにおける重要な要素を磨き上げた。

 今大会3得点のFW今井は約半年で体重が4キロ増。「球際強く、五分五分の時に思い切り当たってセカンドを拾えた」と話す。長瀬氏は「選手の継続があったからこそ。毎日努力した結果」と選手たちの頑張りをたたえた。(小口 瑞乃)

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