昨年10月の全日本大学女子駅伝、12月の富士山女子駅伝で優勝し、2冠を達成した名城大のエースで、主将の小林成美(4年)が9日、市民ランナー向けのトラック記録会「オトナのタイムトライアル(OTT)」(東京・世田谷区立大蔵運動公園陸上競技場)にペースメーカーとして登場した。アットホームな雰囲気の中、力強くレースを引っ張り「雰囲気が良いです。楽しいです」と笑顔を見せた。
12月30日付けで、主将は増渕祐香(3年)に引き継いだ。「チームのことを考えて、任務を全うして欲しい」。大学生活ラストランも富士山女子駅伝で終えており「(この期間は)のびのび走りたいと思っています。こういう場(ペースメーカー)もいただいていますし、純粋に走ることを楽しみたい」と強豪校の主将を後輩に託し肩の荷が下りた小林の表情は、穏やかだった。
今後は三井住友海上で競技を続ける。「まずはしっかりベースを固めて、ベストな状態に戻れるようにしたい。クイーンズ駅伝では、自分を受け入れてくださった感謝の気持ちもあるので、活躍できるように合わせていきたい」とさらなる飛躍を誓った。