元日本代表MF本田圭佑(36)が7日、千葉市内で取材対応し、現在は無所属となっている現役生活を続ける意向を明かした。一方で「選手として成り上がろうとは一切思っていない。指導者の方に比重は向いている」と語り、指導者としての活動優先で今後のキャリアを進めていくことを明かした。
昨年10月に手術を行った膝のリハビリのため、現在は無所属。「この年になると、膝がこんなに言うことを聞かないのかと。苦しみを味わっている」と心境を吐露したが、かねて20か国のリーグでの得点を目標としており、現役は続行の方針。その上で「W杯を指導者として優勝する、そこに焦点をあてている」と選手と並行して指導者キャリアを積んでいく考えを明かした。
18年から実質的監督を務めるカンボジア代表は5月限りでの退任が決定。「構想はある。徐々に動いていく」と次なる指導先を見据えた。
本田は日本サッカー協会などの指導者ライセンスを取得していないが、カンボジア代表ではGM(ゼネラルマネジャー)として登録され、実質的に指揮を執っている。今後も同様の形で指導者キャリアを歩んでいく方針だという。かねて指導者ライセンス制度の改善を訴え続けている本田は「(日本サッカー協会も)協力的にはなってくれていますし、妥協点を見つけて明確にルールを改正できれば」と見据えた。