廃校小学校を活用した「東神楽大学」働く・学ぶ・遊ぶの複合施設 東神楽町…あの街行く北海道

忠栄小の跡地を活用して町の活性化を目指す「東神楽大学」
忠栄小の跡地を活用して町の活性化を目指す「東神楽大学」
「東神楽大学」内の教室や図書室を活用したオフィス
「東神楽大学」内の教室や図書室を活用したオフィス
「東神楽大学」のシェアスタジオ
「東神楽大学」のシェアスタジオ
露天風呂から大雪山系をながめられる「森のゆ花神楽」
露天風呂から大雪山系をながめられる「森のゆ花神楽」
田村ファーム・クローバーのアイスクリーム
田村ファーム・クローバーのアイスクリーム
ななつぼしのパフを使用したDocolat
ななつぼしのパフを使用したDocolat

 2022年12月、東神楽町にオープンしたのが「東神楽大学」。大学と言っても、大学ではない。その正体は「働く」「学ぶ」「遊ぶ」がかなう複合施設だ。21年3月に廃校した忠栄小学校の跡地を活用しロゴも校章をアレンジ。スタジオ(旧校長室)やキッチン(旧調理室)、カフェ(旧家庭科室)に、ゲストハウス&テントサウナ(旧教員住宅棟)など、みんなでシェアできる多機能空間が完成した。

 町民の憩いの場、町外から訪れた人が働き、遊べる場として…。使い道は無限大だ。発起人で自ら“学長”となった脇坂真吏さん(38)は「地方に都会以上のきっかけをつくりたい。人生のるつぼと言えば大学。少しのユーモアに熱い思いも込めて名付けた」と話す。

 入学願書はもちろん不要。道外から音楽や芸術のクリエイターを住み込みで招くなど、有形無形問わず、町の活性化につなげる計画も進む。旧図書室などのオフィス入居者も募集中で、今後の展開が注目される。

 北海道のほぼ真ん中、大雪山系の麓に位置する東神楽町は、町内にある旭川空港や旭川市内からもアクセス良好。「花のまち」の名の通り、広大な自然に囲まれた“癒やしスポット”も数多く存在する。なかでも「森のゆ花神楽」は、露天風呂から山々の絶景を見ることができて、道内外で大人気。年中無休で、宿泊はもちろん日帰り入浴もできる。迫力満点の非日常空間で、心と体をリフレッシュしてみては?

 アイスやチョコ食のブランド化 町は食のブランド力向上に積極的に取り組む。最高品質と公認された農産物や加工品は「東神楽の種と実セレクト」に仲間入り。田村牧場から毎朝運ばれる牛乳を使った田村ファーム・クローバーのアイスクリームや、JA東神楽の米ななつぼしを使った、町内小学生によるイラストもかわいいチョコレート、Docolat(ドコラ)など魅力的な商品が並ぶ。ふるさと納税の返礼品や、旭川空港などでの購入も可能となっている。

 ◆東神楽町 上川郡に位置し、旭川市や美瑛町に隣接する68.50平方キロメートルのまち。1943年に神楽村から分村し、母村の東側に位置したことが町名のルーツとなった。町制施行の66年に旭川空港も開港。総面積の半分以上が農地として活用されており、道内有数の米どころとしてだけでなく、アスパラやほうれん草などの栽培も盛ん。人口は2022年11月時点で9969人。

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