昨秋の明治神宮大会で史上初の連覇を果たした大阪桐蔭が5日、大阪・大東市の同校グラウンドで始動。練習前には同市内の野崎観音に参拝し、今秋ドラフト候補のエース左腕・前田悠伍主将(2年)は「チームとしては日本一、個人としてはドラフト1位を目指す。この1年間、悔いなく過ごしたい」と目標を掲げた。
出場が確実なセンバツから夏の甲子園、国体と“4冠”を目指すチームの主将は現在、直球の質にこだわった練習を重ねており「センバツで変わった姿を見せられると思う」と自信をのぞかせた。優勝した昨春、8強の夏と甲子園の経験も豊富な左腕に対し、西谷浩一監督(53)は「最終的に(大阪桐蔭で歴代)NO1投手と言えるような可能性を持っている」と評価。甲子園春夏連覇の藤浪(阪神)、中日で沢村賞も獲得した今中慎二氏ら以上の存在になると期待をかけた。
「スピードはまだ伸びるし、制球面もできあがっていない。何一つ完成していない」という前田は「松尾さんが(昨秋ドラフトでDeNAに)1位指名で、より思いが強くなった」と最上位でのプロ入りを希望。最速148キロ左腕が今年の高校野球で主役を張る。(瀬川 楓花)
■オリックス移籍の森にエール
〇…FA権を行使し、西武からオリックスに移籍した森に西谷監督がエールを送った。昨年末、森が母校を訪問した際に言葉を交わしたと明かし「特に勝負の年という気持ちでやると思うので、応援したいと思っています」と新天地での活躍を願っていた。