【オリックス】先発転向の黒木優太、ジョニー継承「完投王」目指す

オリックス・黒木優太
オリックス・黒木優太

 オリックス・黒木優太投手(28)が「完投王」を大目標に掲げた。昨年の契約更改で希望し、今季から先発に転向する右腕。5日、大阪・舞洲の球団施設で自主トレを行い、同姓のレジェンドを手本とした。

 「先発完投が一番だと思うので、そこを突き詰めていきたいと思います」。プロ6年間、全てリリーフで121試合に登板。まっさらなマウンドを目指すのは立正大以来だが、黒木には壮大な夢があった。「すごい投手なので、ずっと憧れています」と心を寄せるのが、ロッテで“魂のエース”と呼ばれ、今季から1軍投手コーチを務める黒木知宏氏(49)。思いは強くなるばかりだった。

 黒木氏はリーグ最多の13完投を記録した97年から5年連続で2ケタ勝利。「みんなが(勝利を)信じて見ていられる。ファンの方も応援したくなるような投手だった」と自身の力投もイメージした。プロ入り時には同じ背番号「54」をリクエスト。必ずあいさつへ出向き、本家からはすでに「おお、ジョニー」とすでに“公認”のお墨付きをもらったほどの間柄だ。

 昨年は19年に受けた右肘のトミー・ジョン手術から復活。「焦らずにしっかりと、自分のことをやりなさい。ちゃんとやれば治るから」と大先輩の言葉を支えに27試合に投げて防御率2・36。4年ぶりの勝利も挙げた。「キャンプ初日から100%で投げられるように」とオフなしで走り込みを続け、筋量だけ5キロ増の体重90キロ。初代ジョニーを追い、山本、宮城ら充実の先発陣に刺激を加える。(長田 亨)

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