今秋ドラフト候補の慶大・広瀬隆太「1位指名されたい」…豪快スイングで巨人ドラ2・萩尾先輩の背中追う

スポーツ報知
活躍が期待される慶大の新主将・広瀬

 2023年ドラフトは、社会人、大学の2人のスラッガーから目が離せない。ENEOSの度会隆輝外野手(20)は、ミート力に長打力を併せ持ち、優勝した昨夏の都市対抗では打率4割2分9厘、4本塁打の数字を残した。父は、ヤクルトで活躍した度会博文氏(50=現ヤクルトアカデミーヘッドコーチ)。明るいキャラクターで、スター性も抜群だ。慶大の広瀬隆太内野手(3年)は、3年間でリーグ戦通算13本塁打を放つ長距離砲だ。

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 豪快なスイングにロマンを感じる。広瀬は1年春からリーグ戦に出場すると、6シーズンで通算13本塁打。ベストナインに3度輝くなど存在感を示し続けている。「ドラフト1位で指名されたい」。尊敬する1年先輩、巨人ドラフト2位・萩尾の背中を追うようにプロの世界を目指す。

 根っからの野球小僧だ。憧れの萩尾と同じ右投げ右打ち。神宮にはいつも先輩のアドバイスを熱心に聞く広瀬の姿があった。普段の練習でも納得するまで堀井哲也監督(60)に指導を求め、腕を磨く。すでに本塁打数は萩尾のリーグ通算(10)を上回るが、「スイングの再現性、安定感がすごい」と目標にし続けている。「近い存在がプロに行くのは一つの基準」。萩尾のプロ入りがドラフト1位というターゲットを明確にした。

 堀井監督は「圧倒的な力。打席に立とうが守備に就こうが、走塁も大学生としてトップレベルの力を持っている」と才能を評価する。新たな4番に指名された広瀬は「自分の活躍が勝敗に関わる」と自覚を込めた。ドラフトイヤーは打率3割と春秋通算10発が目標。夢の実現へ一心不乱にバットを振る。(内藤 菜月)

 ◆広瀬 隆太(ひろせ・りゅうた)2001年4月7日、東京都生まれ。21歳。慶応幼稚舎1年から野球を始め、慶応普通部では世田谷西シニアに所属。慶応では1年秋からベンチ入りし、2年時に春夏連続甲子園出場。高校通算41本塁打。慶大では1年春にリーグ戦デビューし、同秋からレギュラー。1年秋と3年秋に一塁で、3年春に二塁でベストナイン。リーグ戦通算60試合出場で打率2割7分8厘、13本塁打、39打点。182センチ、91キロ。右投右打。

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