日本将棋連盟の関西本部の2023年指し初め式が5日、大阪市福島区の関西将棋会館で行われ、谷川浩司十七世名人らが出席。関西所属棋士や関係者らが気持ちも新たに次々と盤上に向き合った。
連盟の祖となった「東京将棋連盟」が1924年9月に発足し、来年で1世紀。プレ100周年イヤーに、前会長の谷川十七世名人は「今年は日本全体がコロナ禍から日常を取り戻す一年になると思います。将棋連盟は来年創立100周年を迎えますが、それにあたりプレイベントなども増やしていければと考えています。将棋界は藤井聡太竜王の活躍で盛り上がっていますが、一世代上の関西のトップ棋士には、より一層の奮起を期待したいです」とコメントした。
関西将棋会館は24年秋に大阪府高槻市に移転を予定している。糸谷哲郎八段は「現・関西将棋会館で迎える指し初め式も残り1回ということで、新・関西将棋会館の建設に向けても気持ちがより一層高まります。棋士としても、清廉な一年の始まりを迎え、気持ちを切り替えて心機一転頑張っていきたいです」と発奮した。
名人位に2期連続挑戦している“西のプリンス”斎藤慎太郎八段は昨年9月に結婚したばかり。「昨年度はなかなか結果が出なかったので、今年は力をつけて心機一転頑張りたいと思います。結婚を機に活躍をしている棋士も多く、自分もその一人となれるように頑張りたいと思いますので、応援よろしくお願いいたします」と奮い立った。