駒大、史上初2年連続3冠へ 次期監督の藤田敦史HCが決意「ここで終わらせるわけにいかない」

スポーツ報知
夜が明けきらない早朝練習で選手の走り込みをチェックした駒大・藤田HC(カメラ・竜田 卓)

 第99回箱根駅伝(2、3日)で総合優勝を果たした駒大が一夜明けた4日、東京・玉川キャンパス陸上競技場で練習を再開。3月限りでの退任を表明した大八木弘明監督(64)から次期監督に指名された藤田敦史ヘッドコーチ(HC、46)がスポーツ報知の単独取材に応じ、史上初の2年連続3冠取りへの大役を託された心境を初めて語った。大八木監督は都内で取材に応じ、田沢廉(4年)など世界を目指す選手を育成する“大八木エース英才教育塾”を開講する考えを明かした。

 日の出まで約1時間の午前5時45分。気温0度のトラックで藤田HCの声が響いた。白い息を吐きながら集まった選手らに「これまではチーム目標3冠でやってきましたが、これからは個人レースが中心。ただ漠然と練習せず目標設定して1年間やっていく。一人一人がそれを目指せば、より強いチームにできる」と訓示を述べた。前人未到2年連続3冠へ、次期監督の熱い言葉が出た。

 3日の会見で大八木監督から後継者に指名された。「年末にチラっと言われていたんですけど、ちゃんとっていうのはああいう(会見の)形。驚いているのが正直なところです」と藤田HC。同日に寮で行われた慰労会では恩師から両肩を叩かれ「ただ『頑張れよ』と言われました」。その一言に、厚い信頼を感じた。

 29年間の大八木体制はガラリと変わり、15年から母校のコーチに就任した藤田HCが全体の指揮を執る。「『大八木の築いてきたもの』は、とてつもなく大きなもの。どれだけ苦労して築き上げてきたのか、ずっとそばで見てきた私が一番よく知っています」。ベテランの歴史に重圧はあるが、大八木監督は「藤田は俺なんかよりも話し上手。導いてくれれば」と不安なく託した。

 強豪校は、新体制でさらなる高みを目指していく。新指揮官は強い覚悟と信念を持ち「一番は子供たちが不安にならないように。これだけのチームになっていますから、ここで終わらせるわけにいかない」。大八木監督が選手らに使う“子供たち”は、自然と口からこぼれ出た。4月、大八木イズムに藤色の藤田カラーを融合させた王者駒大が、100回大会に向けて再出発する。(手島 莉子)

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