【箱根駅伝】中大2位 どん底からはい上がった 22年ぶり表彰台 来年100回大会Vへ弾み

スポーツ報知
10区の日本橋付近、沿道を埋め尽くす観衆の前を疾走する中大の助川(カメラ・矢口 亨)

◆第99回東京箱根間往復大学駅伝競走復路 (3日、神奈川・箱根町芦ノ湖スタート~東京・千代田区大手町読売新聞社前ゴール=5区間109・6キロ)

 最多14回の優勝を誇る名門・中大が10時間48分53秒で2位。藤原正和監督(41)が選手だった2001年大会以来、22年ぶりに箱根の表彰台に立った。就任1年目に連続出場が「87」で途切れる悪夢を経験。どん底からはい上がり、100回大会での頂点も見えてきた。

 遠ざかっていた表彰台を、着実な強化でたぐり寄せた。“2強”の一角を倒し堂々の準優勝を決め、アンカーの助川拓海(4年)は右手を上げゴールに飛び込んだ。藤原監督が中大現役ランナー2年目の2001年大会で3位になって以来、22年ぶりの表彰台。「かなり時間がたってしまいましたが、自分たちが成し遂げたところに指導者として戻ってこられたことは感慨深い。よく達成した」と、かみしめた。

 往路終了時点で駒大との差は30秒。7区・千守の快走でじわりと差は詰めたが、8区以降は王者に突き放された。それでも出走した全員が区間1ケタ台でまとめ上げた。昨年までシードを目標にしていたとは思えない成長ぶりだ。千守は「あと10秒縮められれば」と悔しさをにじませ、6区2位の若林は「この経験を有効活用し、もっと上まで行ってほしい」と託した。

 “チームは生き物”が合言葉だ。17年大会への予選会、藤原監督就任1年目に中大は88回目の連続出場記録を途絶えさせた。その後もシードに届かない低迷が続いていたが「一年一年、確実にレベルを上げていくことを徹底。練習も1年ずつバージョンアップさせた」と一歩ずつ強化。実を結んだのは前回大会の6位。前回MVPの吉居大や中野らも着実に成長し、ジャンプアップさせた。

 14回の総合優勝を誇る、かつての王者。まだ満足するわけにはいかない。藤原監督は「喜ぶのは今日まで。明日(4日)から、またしっかりやりたいと思っています」と気持ちを切り替えた。100回大会で見据える総合優勝の先にも見据えるものがある。「ウチが“常勝軍団”になるという思いです。五輪に行く選手も一人でも多く育てる」。どん底からはい上がったからこそ、真の強さを兼ね備えている。(手島 莉子)

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