【オリックス2023ブレイク予報】敵地で「フォーク教えてください」斉藤和巳氏直伝の宝刀でローテ入り

スポーツ報知
山下舜平大

■山下舜平大 オリックスにはゴロゴロと好素材がいる。パ・リーグ連覇、26年ぶりの日本一を成し遂げた昨年は阿部、宇田川、山崎颯らが台頭。次の候補は間違いなく、この投手だろう。「ちょっとクセのある名前ですね…」。ニタッと笑い、自己紹介したのは山下舜平大(しゅんぺいた)。20年のドラフト1位で入団し、プロ3年目を迎える大型右腕だ。

 新人だった一昨年はウエスタン・リーグで初勝利を含む2勝。18試合に登板し、大きなケガもなく1年を乗り切った。「どれだけできるかな?というぐらいで。通用すると思ってなかった」とは自身の投球スタイルについて。いくら150キロを超すとはいえ、直球、カーブの2球種だけでは行き詰まることを、すでに想定していたようだ。

 冷静沈着で、向上心も旺盛。一歩前に出る勇気も持ち合わせていた。「フォークを教えてください」。当時同行したタマスタ筑後への遠征。野球評論家だった斉藤和巳さん(現ソフトバンク1軍投手コーチ)に頭を下げた。現役時代に79勝23敗と驚異的な勝率を記録した大エース。「ストレートと同じ感覚で投げる」と教わり、同時に「ランニングは大事だぞ」と重みある言葉まで授かった。

 昨年はキャンプ直前に新型コロナ陽性で出遅れ、ウエスタンでは8試合だけ。まだ20歳と成長期のオーバートレーニングにより、5月には腰痛を発症した。「あまり野球ができなかった年でした」と故障を完治させ、CSや日本シリーズではベンチ入り。登板はなかったものの、1軍の空気は大きな刺激にもなった。入団時から1センチ伸び、身長は190センチ。「来年(2023年)は絶対に使います」と同僚の宇田川にもヒントをもらい、フォークにもメドが立った。

 「ドラフト1位という気持ちは何もない。先発はレベルが高すぎるけど、その中に割って入らないといけない。みなさんにないものが自分にはあると信じて、誰よりも練習しようと思っています」。山本、宮城、山岡、田嶋、山崎福ら充実一途の先発ローテ入りを目指し、11月に手術した両足くるぶし付近の経過も良好。2023年は、愛称「ペーター」が定着しそうだ。(オリックス担当・長田 亨)

 ◆山下 舜平大(やました・しゅんぺいた)2002年7月16日、福岡市生まれ。20歳。福岡大大濠高では1年秋からベンチ入り。20年ドラフト1位でオリックス入団。1軍未登板。190センチ、95キロ。右投右打。年俸700万円。

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