◆全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝) (30日、静岡・富士山本宮浅間大社前―富士総合運動公園陸上競技場=7区間43・4キロ)
名城大が2時間21分56秒で優勝し、5連覇を果たした。10月の全日本大学女子駅伝では史上初の6連覇を達成しており、これで史上初の学生駅伝5年連続2冠を成し遂げた。レース後のインタビューで米田勝朗監督は男泣き。「1、2、3区の1年生が期待以上に走ってくれた。来年以降につながる走りをしてくれました」と絶賛した。
1~3区はルーキー、4区は増渕祐香(3年)が区間賞の好走で、首位で5区山本有真(4年)へ。タスキを受けた山本は軽快にペースを刻み、中継所で待つ同期、小林成美(4年)の姿が見えるとサングラスを外し、笑顔。共に戦ってきた仲間に「いままでありがとう。頑張って」と声をかけ、区間賞でタスキをつないだ。
小林は「感動的な言葉を言われてウルってきたので『これじゃ走れないじゃん』って。一瞬忘れて切り替えて走りました」と思いのこもったタスキを着実につなぎ、アンカー谷本七星(2年)へ。急な上り坂が続く最終区に苦しそうな表情も見せた谷本だったが「みんなが待っている情景を思い浮かべて必死に走りました」と懸命に走り、区間賞のトップでゴールテープを切った。