■石渡ネルソン 柿谷曜一朗(現名古屋)、香川真司(現シントトロイデン)、南野拓実(現モナコ)ら日本代表でも活躍する次世代を担うスターを数多く生み出してきたC大阪。新たな注目株は、高校2年でプロ契約が決まったU―18日本代表MF石渡ネルソンだ。
ナイジェリア人の父と日本人の母を持つ石渡は、185センチの長身を生かしたダイナミックなプレーが持ち味のボランチ。昨年2月に2種登録されトップチームの試合に出場可能となると、同5月18日のルヴァン杯1次リーグ・大分戦で公式戦初出場。同10月12日のFC東京戦でJ1デビューを果たした。小菊昭雄監督も「攻守の運動量、球際の強さや高さ。ボランチとして求められているすべての要素を兼ね備えている」とポテンシャルを高く評価している。
昨秋にトップ昇格が決定。今季は高校生Jリーガーとしてプロ1年目を迎える17歳は、自身が通う大阪・興国高で行われた内定会見で「試合に絡むだけでなく、結果も残せる選手になりたい。1対1のデュエルやボールを奪ってから(ドリブルで)長い距離を運べるところ、シュートまで持っていけるところを見てほしい」と抱負を語った。中盤のポジション争いはし烈だが、スケールの大きさは期待を抱かずにいられない。(C大阪担当・種村 亮)
◆石渡 ネルソン(いしわたり・ねるそん)2005年5月10日、京都府出身。17歳。西京極JSCを経てC大阪西U―15、C大阪U―18でプレー。昨年11月16日にトップチームへの昇格が発表され、17歳6か月6日でのプロ契約締結は柿谷、香川に次ぐ若さ。185センチ、71キロ。