【去る人西武編】武隈祥太、球団職員として肩書“三刀流”…動作解析で投手を支え育成担当として若手に助言

スポーツ報知
武隈祥太

 ユニホームを脱ぎ、第二の人生へ新たな一歩を踏み出した野球人を紹介する「去る人」パ・リーグ編。昨季限りで引退した西武・武隈祥太投手(33)はチームスタッフとして球団に残り、3つの職を兼ねることに。投手のパフォーマンス向上、若手育成へ力を注いでいく。(敬称略)

 一度耳にしただけでは覚えきれない。付いた役職は「球団本部ファーム・育成グループ付兼バイオメカニクス兼若獅子寮副寮長」。取材中、近くを通りかかった中村に「長いな」と言われ、武隈は照れ笑いを浮かべた。「全て選手の未来につながるものだと思っています。全部新しいことなので楽しみですね」と表情を引き締めた。

 引退直後の秋季キャンプではビデオを手に投手を追った。動作解析やボールの回転量などを測定し、投手のパフォーマンス向上に役立てることなどがバイオメカニクス担当の業務。現役時、自身の球のバックスピンの量がパ・リーグ1位になったこともあったが、データを押しつけるつもりはない。「数字にとらわれず、ウチの投手が何でプロに入ってきたのか。そのよさを消さず、できないことを伸ばせばと思っています」。投手を支え、育成担当として若い選手にアドバイスを送っていく。

 ひょうひょうとした性格で人望は厚い。昨年11月23日のファン感謝イベントの引退セレモニー。仲のよかった今井が、武隈に花束を贈った際に感極まって号泣。その日、背番号を11から武隈の48に変えたいと伝えられ、後日、変更が決まった。「11の方がいい番号とされていますから、(球団に)断られると思ったんですけど…。(今井が)偉大になってくれたら自分の株も上がるので頑張ってほしい」と笑った。新たなステージへ。武隈の目の前には無限大の可能性が広がっている。(秋本 正己)

 ◆武隈 祥太(たけくま・しょうた)1989年11月24日、北海道生まれ。33歳。旭川工から2007年の高校生ドラフト4巡目で西武入り。チェンジアップなど変化球をうまく使った技巧派で主にに中継ぎとして活躍。今年3月に痛めた左肩の回復状況が思わしくなく、引退を決意した。通算365試合登板で21勝15敗1セーブ、68ホールド。180センチ、85キロ。左投左打。

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