WBCで3大会ぶり制覇を目指す侍ジャパンの栗山英樹監督(61)が、スポーツ報知の新春インタビューに応じた。日本ハム監督だった17年以来、6年ぶりにタッグを組むエンゼルス・大谷翔平投手(28)の“世界一への渇望”を感じ取り、まな弟子の二刀流起用に思いを巡らせた。MLB担当の蛭間豊章記者はライバルチームや注目選手を展望した。
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日本の最大のライバルは米国だろう。昨季46発でナ・リーグ本塁打王となったフィリーズのシュワバーが加わり、トラウト(エンゼルス)、アロンソ(メッツ)と40発トリオを形成。ベッツ(ドジャース)らは脚力もありラインアップに穴がない。投手も通算197勝のカーショー(ドジャース)を筆頭に、日本を知り尽くすマイコラス(カージナルス)ら昨季2ケタ勝利投手がそろい、守護神プレスリー(アストロズ)も加わって盤石だ。
次ぐのがドミニカ共和国。ゲレロ(ブルージェイズ)、マチャド、ソト(ともにパドレス)ら強打者がそろう。不安視された投手にもサイ・ヤング賞のアルカンタラ(マーリンズ)、カスティーヨ(マリナーズ)が加わった。
ダークホースはキューバか。今回からメジャー所属選手の出場がOKに。強打のアルバレス、アブレイユ(ともにアストロズ)らが出場すれば脅威。プエルトリコはコレア(FA)、ベネズエラはアルテューベ(アストロズ)が中心。韓国はカージナルスの万能選手エドマンら韓国系選手の招集を模索している。(ベースボールアナリスト・蛭間 豊章)