◇NPB12球団ジュニアトーナメント KONAMI CUP 2022(27日・神宮)読売9―0オリックス※5回コールド
小学5、6年生の選抜チームによるNPB12球団ジュニアトーナメントが開幕。元巨人投手の西村健太朗監督が率いる読売ジャイアンツジュニアが初戦のオリックス戦に大勝した。
初回、1番の安藤名和哉選手(レッドカイザーズ)が右中間二塁打。2番の川本琉生選手(深川ジャイアンツ)が送りバントを決め、2死満塁から6番天方大翔選手(みどり少年野球クラブ)の打席でワイルドピッチの間に先制した。
2回は1死から8番鐘ケ江勇人選手(桃一小野球クラブ)がライトに三塁打。続く脇元翔太郎選手(野川レッドパワーズ)がスクイズを決め、一塁もセーフで内野安打となり、西村監督の采配が見事に的中した。さらに2番川本選手が2点適時二塁打、3番木村徳壱選手(関町タイガース少年野球団)が左前安打でつなぎ、4番の浅見蒼志選手(東京世田谷ボーイズ)が中犠飛でこの回4点目。5番の昆野央宙選手(ブルーシャークスクラブ)も中前安打で続き、この回5安打の猛攻で大量得点した。
3回は巨人・元木大介コーチを父にもつ元木瑛介選手(王禅寺少年野球部)が先頭で四球で出塁。送りバント、9番脇元選手の適時打でもう1点追加した。
6―0の5回には、無死一塁から主将の草野礼人選手(町田玉川学園少年野球クラブ)が9番脇元選手の代打で四球を選んだ。リエントリー制度を使って脇元選手が代走で再出場すると、1番安藤選手の打席でワイルドピッチの間に二走、一走がそれぞれ2つずつ進塁する好走塁で1点追加して7―0。安藤選手の内野ゴロの間に、もう1点追加した。さらに2死から3番木村選手が四球を選ぶと、チーム唯一の女子選手で俊足の関根百花選手(中野ファイターズ)が代走で出場。初球で二盗を決め、4番浅見選手の右越え二塁打で9点目のホームを踏んだ。
投手陣は先発の左腕・大橋叡刀選手(桃一小野球クラブ)が常時110キロ台後半の速球を制球良く操り4回46球で2安打無失点。
9点リードの5回は小出英人選手(千束ファイターズ)が捕手で出場。投手は左腕・石原悠李選手(TOHOパイレーツ)、右腕・岡本侑友選手(中村ウィンズ)が1死ずつとって継投し、2死一、二塁から登板した右腕・谷口琳太郎選手(3riseベースボールクラブ)が右前安打で満塁とされるも、最後の打者を117キロ直球で見逃し三振に抑えて試合を締めた。
今大会はカーボンやポリウレタンなど飛距離が伸びる素材を使った、いわゆる“飛ぶバット”の使用が禁止され、木製バット、木片の接合バット、竹バット、金属製バットのみが使用可というルールの中、巨人打線は9安打とつながった。
西村監督は、登録16選手全員を起用して出場経験の機会をつくりコールドで快勝。14年以来8年ぶりの優勝に向け好発進した。28日は4強入りをかけて神宮で楽天ジュニアと対戦する。