カタールW杯日本代表のDF山根視来(川崎)が27日、「カラダを動かす。ココロが羽ばたく。アシックスアスリートスペシャルレッスン」にコーチとしてサプライズ参加し、東海大高輪台高男子サッカー部に技術指導を行った。
元日本代表DFの坪井慶介氏(43)とともに、クロスへの入り方やキックのコツを“熱血指導”。部員との質疑応答では、全国的に無名の存在だった茨城・ウィザス高時代を振り返り、「大したことない選手だった。みんなの方がうまい。プロになるのは有名な高校生だけじゃない」とエールを送った。
初選出となったW杯では、1次リーグ第2戦のコスタリカ戦に先発出場。実戦形式の練習を行う試合2日前にスタメンが濃厚となってからは、興奮のあまり「あまり寝付きもよくなかった」という。「(帰国後に)テレビで見ていたけど、改めてすごいところにいたんだなと。あれは何ものにも変えがたい。サッカーをやるなら全員が目指す場所」と高校生に訴えかけた。
また「W杯に出る選手は人間性が優れている。ダメだなと思った選手がいない。上にいけばいくほど、負けず嫌いで、謙虚で、学ぶ意欲がある選手が(競争で)残っていく」と感じたことを明かし「勝手に自分で夢を諦めないでほしい」と力説した。