巨人は27日、メッツのヨアン・ロペス投手と来季の選手契約で合意したと発表した。背番号は「99」。右腕は「このような機会をくださった読売ジャイアンツに感謝します。日本の国や街、文化に触れて新たな経験ができることを楽しみにしています。チャンピオンシップを勝ち取るため、球団やチームのため常に自分のすべてをささげます」とコメントした。
ロペスは、人類最速169キロを誇るキューバ出身左腕になぞらえ「右のチャプマン」といわれていたほどの逸材で、争奪戦の末に15年にダイヤモンドバックスと契約。18年にメジャーデビューし、最速160キロ、平均でも154キロの速球を投げ込む。決め球のスライダーと合わせ、この2球種が投球の90%以上を占めるが、スプリットのような変化のチェンジアップも織り交ぜる。
19年には全てリリーフで70試合に登板したタフさも魅力。同年には2勝7敗1セーブ、21ホールド、防御率3・41とブレイクを果たした。今季は開幕直前にメッツと契約し、メジャーでは8試合で1勝0敗、防御率5・73。メジャー通算成績は、全て救援で121試合に登板し、3勝8敗1セーブ、防御率4・39。巨人は今季、勝ちパターンを固定できず、終盤の継投に苦心しただけに、ロペスは守護神・大勢へとつなぐ勝利の方程式の一角としての働きが期待される。
◆ヨアン・ロペス(Yoan Lopez)1993年1月2日、キューバ生まれ。29歳。2015年1月にダイヤモンドバックスと契約。18年にメジャーデビューし、19年には救援で70登板2勝7敗1セーブ、防御率3.41。今季はメッツと契約し、メジャーでは8試合で1勝0敗、防御率5・73だった。メジャー通算は全て救援で121登板3勝8敗1セーブ、防御率4・39。190センチ、94キロ。右投右打。