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「三笘の1ミリ」直後に起きた奇跡には勝利への執念が詰まっていた…担当カメラマンが振り返る

スポーツ報知
田中碧のゴールをアシストする三笘薫(右、カメラ・宮崎 亮太)

 カタールW杯は、日本代表がドイツ、スペインを破るなど列島を熱狂させた。現地で取材したスポーツ報知のカメラマン2人が、自身のベストショットを「撮った」と振り返る。

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 予測不能のプレーは、望遠レンズで捕捉するのがとても難しい。川崎時代から撮ってきた三笘薫にちなみ左サイドのアタッキングサードを“三笘ゾーン”と呼んでいる。三笘が最も脅威となるエリアは、通常の撮影ポジションからはゴールネットが重なることも多く、特に撮影が難しいからだ。

 1次リーグ突破が懸かった1日(日本時間2日)のスペイン戦。日本の突破口は三笘がいる左サイドになる。そう思い、ゴール裏のリモートカメラを一番端に置き、外側の三笘ゾーンに向けた。定石通りなら、ゴールシーンを狙い、ネット越しで中央に向けるカメラだ。狙いは的中。後半6分、最も深いところからの折り返しがゴールを呼んだ。相手選手が重なり、私の位置からは見えなかった。だが相棒が“奇跡の瞬間”を捉えた。「三笘の1ミリ」の直後、まばたきすら許されない0コンマ数秒後の場面だった。

 もし三笘のパスが弾んでいなければ、スライディングした前田大然の足に当たり、ボールはゴールを決めた田中碧まで届かなかっただろう。そして前田も走り込んだことで、相手DFカルバハルは飛び込めなかった。前田のランニングが、アシストのアシストとなり、パスコースを作った。

 「三笘の1ミリ」がフォーカスされるが、彼の諦めないスプリント、バウンド、前田の走り込み―。全てが複雑なパズルのピースのごとく重なり、勝ち越しゴールは生まれた。引き分けでも敗退だった大一番。この一枚に、勝利への執念が詰まっていた。(宮崎 亮太)=おわり=

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