元日本代表DFの槙野智章(35)=神戸=が24日に放送された日本テレビ系スポーツ番組「Going!Sports&News」で現役引退を電撃生発表した。今後は指導者を目指していく方針。
番組冒頭でマイクの前に立つと、「今日はご報告させていただきます。今シーズンを持ちまして17年プレーしてきたプロサッカー選手を引退したいと思います」と引退を自らの口で発表した。
続けて引退する理由を述べた。「自分が選手としてやってきた中でエンターテイナーとして、たくさんのサポーターファンを喜ばせる、そして感動させられるプレーをしてきました。今年1年そういうプレーができなくなってきた。コンディション的にも以前の自分を取り戻すことができなかった。そして最後は監督をやりたいという気持ちが強くなってきたので決断しました」。引退を意識したのは浦和を退団した昨年末あたりから。カタールW杯でドイツ、スペインを破って16強入りした森保ジャパンを現地で取材。「僕なりのやり方で」と監督への道を固めた。
引退に際して、W杯で一緒に取材した元日本代表MFの本田圭佑もビデオ出演。「マキ、サッカーを辞めると聞きました 宣言する必要あるんかな。勝手に辞めればいいし、今回のマキの引退宣言あんま納得してないです」と独特の表現でメッセージ。本田がオーナーを務める東京社会人2部「EDO ALL UNITED」入りのオファーを出すと言い、「オファー出します、出したい。あ、そういえば出したわ。勝手に引退の方向に行ってる。イライラしているわ」と冗談で締めくくった。
また10代から指導を受けていた日本代表・森保一監督からも労いのビデオメッセージが放送された。