由紀さおり代表曲「夜明けのスキャット」誕生秘話を明かす…きっかけは高嶋ちさこの父

スポーツ報知
ラジオで対談した生島ヒロシと由紀さおり

 歌手の由紀さおりが23日、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食/一直線」(月~金曜・前5時)にゲスト出演した。

 由紀の代表曲として知られるのは1969年の年間1位の大ヒットとなった「夜明けのスキャット」(作詞・山上路夫、作曲・いずみたく)。もともとは66年6月から71年9月まで放送されていたTBSラジオ「夜のバラード」(月~金曜・後10時40分)のオープニング曲として作られ、当初は「ルルル……」の部分だけを録音し放送していた。「クセのない歌声が重宝されまして…。シングルとして出そうと思ってトライしたわけじゃないので、30分もかからないで…。3回くらい歌ってOKになっちゃって」と思い出す。

 ところが、番組が始まるとリスナーから1週間にダンボール2箱くらい「誰が歌っているの?」「どの洋画のサウンドトラックから取りましたか?」といった問い合わせがTBSやレコード店に殺到。その事実を知った作曲のいずみたくさん(享年62)が「これはちょっとレコードを出したら売れるかも知れない」とレコード化の話になった。

 しかし、由紀によると「最初、歌詞がないからどのレコード会社に持って行っても『なんだ、こりゃ~』てな感じで…。ところが、東芝レコード(現EMIミュージック・ジャパン)に高嶋さん(弘之)と言う方がおられたんです。(高嶋)ちさ子さんのお父さん!『これ、面白いじゃないか』っておっしゃってくださったので、じゃ、やってみようということになって日の目を見て。人の出会いってこういうことなんだなぁって、すごく思いますね」と当時を振り返った。

ちなみに、高嶋弘之さんは「ビートルズの日本での仕掛け人」と言われ「夜明けのスキャット」のタイトルを命名。他にもザ・フォーク・クルセダーズや黛ジュン、ジローズを担当していた。これにはパーソナリティの生島ヒロシも「聞きほれてしまいました」と感心するばかりだった。由紀は30日も出演する。

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