「元日女子相撲日本一決定戦」が来年1月1日に東京・立川立飛アリーナで行われる。今回初めて開催される大会で、07年の世界女子相撲選手権(タイ)中量級女王の太田麻乃(36)=焼津市在住、永田接骨院鍼房=が準備委員長を務める。「女子相撲の裾野を広げたい」と、大会成功に向けて奔走している。
運営面も女性中心で進めている今大会。太田は準備委員会のトップで、夏から大会開催に向けて動きだした。スポンサー探しに、参加選手の手配、進行表の作成など仕事内容は盛りだくさん。「大会の名称に『#広がれ女子相撲の輪 #伝われ女子相撲の魅力』の文言が入れてあるように、少しでも多くの人に知ってもらいたい」と、今回は裏方役に徹する。
相撲人口拡大を狙ってトップ選手だけでなく、幼児の部や小学校1、2年生の部を開催。お母さんの部や他競技の選手にも参加を募る「腕に覚えありの部」など「少しでも多くの人に相撲を楽しんでもらうために」と、対象を広げた。
妹・松浦みな美(31)=大井川西小教=も準備委員会の副委員長として姉をバックアップ。全日本選手権V経験がある現役女子力士で、大会にも参加する。焼津市生まれの姉妹コンビが女子相撲界を盛り上げる。
〇…今年の学生選手権無差別級で優勝した福里愛美(静岡県立大1年)が、中量級に出場する。父の影響で小1のころからやいづ少年相撲クラブで競技を始めた。「女の子なのにまわしを付けるのに抵抗があった」と、恥ずかしい時期もあったが、現在は「競技として多くに人に知ってもらいたい」と、女子相撲の普及に一役買っている。将来、世界大会でのVを狙う実力者が、新年の大会で初代女横綱を目指す。