巨人・原辰徳監督(64)が17日、来季の最激戦区となる中堅手争いについて「丸以上の守備力」という高いハードルを掲げた。この日は沖縄セルラースタジアム那覇で「ファンケル キッズベースボール 2022in沖縄県那覇市」に参加。来春のキャンプ地となる場所で、3年ぶりV奪回へ構想を広げた。
原監督は来季、不動の中堅手・丸を右翼に配置し、新たな中堅手を確立させるプランを「理想型」としている。10月の秋季練習が終わる頃、原監督は丸にその意向を伝え、一方で中堅手にメドが立たなければ、コンバート案を取りやめることもまた、伝えたという。「丸に言ったのは『来季は右翼で考えている。しかし、おまえさんを抜くような選手が出てこなかったら、センターにまたいってもらう可能性もあるよ』とね」と内容を明かしたように、基準はあくまでゴールデン・グラブ賞を7度獲得した丸を超える守備力という極めて高いハードルということだ。
そのため、来季から本格的に外野に挑戦する増田陸については「(レギュラーを)取れるとするならばレフト、あるいは二塁だと思うよ。存在感を出すには」と中堅手としては消極的。候補はドラ2・萩尾、現役ドラフトで加入したオコエ、さらには現在調査中で、獲得に至った場合にはブリンソンらが軸となる。
指揮官はオコエについて「レギュラー争いをしてほしい。何も2、3年後ではなくて、我々は即戦力で獲っている」と争いの輪に加わることを期待。指揮官の理想通り、丸を右翼にコンバートさせるような選手が出てくれば、鉄壁の外野陣に近づく。(西村 茂展)