東京六大学リーグの慶大の新主将に就任した広瀬隆太内野手(3年=慶応)が17日、神奈川・横浜市内の同校グラウンドでラストイヤーとなる来年への意気込みを語った。
今秋のリーグ戦は優勝のかかる早慶戦で2連敗し、3位で悔しい結果となった。主に「3番・一塁」で先発出場していた広瀬は新主将に就任し「Aチーム、4年生がチームを引っ張っていきたい。自分から発信していければと思います」と意気込んだ。
11月27日に茨城・ひたちなか市民球場で行われた全早慶戦で背番号「10」を初披露。堀井哲也監督は「チームを姿勢で引っ張るタイプ。大学生としてトップレベルの力を発散し、みんながそれについて行く感じがします」と期待を寄せ、広瀬も「人から見られる立場になったので、私生活でもグラウンドでも周りを引っ張っていける姿勢を意識しています」と胸を張った。
「来季は打率3割と春秋通算10本塁打が目標」。参考にする選手にはリーグ戦通算10本塁打を放ち、チームメートとして切磋琢磨した巨人ドラフト2位・萩尾匡也外野手(4年=文徳)の名前を挙げた。今秋のリーグ戦終了後には萩尾から「とにかく自分の軸を持って最後は自分だから。自分を信じてやって欲しい」と声をかけられ「打席の考え方やスイングについて、自分がどのような心持ちでプレーすればいいのか、たくさんのことを学びました」と感謝の言葉を口にした。
新入団選手発表の前には自ら色紙を購入し、萩尾からサインをもらったという。「記念にもらっておこうかなと。まだどこに飾るか決めていないので机の上にあります」と笑顔で話した。
ラストイヤーとなる来季の目標は「ドラフト1位指名」。最終学年で結果を残し、ドラフトで上位指名された尊敬する先輩の姿に刺激を受け「僕も負けないようにラスト一年、勝負の一年なのでよりいっそう頑張りたい」と決意を込めた。