木製バットの新たな素材としてダケカンバのバットを試作し、東大野球部にモニター使用を依頼している北海道立総合研究機構林産試験場が16日、東京・文京区の東大球場で経過報告を行った。
野球のバットに使われるのは、8割以上がメープルやホワイトアッシュなどの輸入材。成長が速く、安定供給が見込める国産の新素材として同試験場がダケカンバに注目し、東大の3選手が10月から練習で使用している。別府洸太朗外野手(3年=東筑)は「使っているハードメープルより軟らかめで、芯に当たった時にボールをかむ感じで飛ぶように思います。自分は好きなので、来年のリーグ戦で使うことも考えています」と話した。
国産のため価格を抑えることができ、折れにくいという特長も持つダケカンバのバット。同試験場の秋津裕志専門研究員(62)は「1、2年のうちに商業ベースに乗せることができれば」と説明した。