【巨人】阿部慎之助ヘッド、オフも若手に鬼指令「毎日不安に駆られろ」…練習しないと「絶対差がつく」

若手選手にオフシーズンの心構えを説いた阿部ヘッド兼バッテリーコーチ
若手選手にオフシーズンの心構えを説いた阿部ヘッド兼バッテリーコーチ

 巨人の阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチ(43)が15日、オフシーズンにおける超一流の心構えを説いた。来季の飛躍が期待される若手たちは、11月の宮崎秋季キャンプで猛特訓を重ね、現在はオフに入っているが、阿部コーチは「一瞬たりとも野球を忘れないで」「毎日不安に駆られて生活して」と要求。これは、坂本、菅野という投打の大黒柱が持ち合わせるストイックさや向上心にも通じる。

 今が最も大事な勝負の時期だ。阿部ヘッドは力説した。「ここからはもう、個人の時間。『一日、一瞬たりとも野球を忘れないでくれ』というのと、『毎日、大丈夫かなと不安になって、不安に駆られて生活してくれ』と。ここで差がつくから、絶対」。選手たちはチームとしての活動を終え、すでにオフに入っているが、意識の持ちようで過ごし方や、その先の未来は大きく変わるということだろう。

 秋広らヤングGたちは11月の宮崎秋季キャンプで、早朝アーリーワークから始まり、地獄の猛特訓を重ねた。野手陣は1日2000スイング以上、実働14日間でおよそ3万スイング超とバットを振り込んだ。ただ、ここまでは全員に与えられた練習であり、一団から突き抜けるためには、オフに個々がどう考え、動くかが問われる。秋季キャンプ終了時には、各自にオフの計画書提出も求めたという。

 1か月半後には、早くも結果が明らかになる。「(2月の)キャンプで見た時に、『あー、やってきてないな』『やってきたな、変わったな』と目に見えて分かるように、みんなやってきてほしい。そこは競争だから、やらないやつは、やらないでいい。ケツをたたいてやらせる必要もないだろうし」。この短期間で劇的な進化を遂げることは難しくても、来春のプレーを見れば、オフの痕跡は一目瞭然ということだ。

 投打の大黒柱も、12月と1月は特に目の色を変えて練習に打ち込んできた。坂本は「現状に満足してしまったらプロとして終わり。いい選手たちほど、『もっと、もっと』と思ってやっていると思う」と言い、菅野も「12月にのんびりしている選手で、いい選手は見たことがない」と断言する。超一流になれるかどうかは、オフシーズンでこそ試される。(尾形 圭亮)

 ◆坂本、菅野の過去の自主トレ

 ▽坂本 1年目のオフから阿部のグアム自主トレに参加し、英才教育を受けた。20代中盤になると、12月はハワイでしっかり体をつくりあげ、1月のグアム自主トレでさらに追い込むという流れになっていった。

 ▽菅野 1年目オフは12月に優勝旅行先のハワイで始動し、そのままアリゾナへ渡って2次自主トレ。2年目以降も12月中に渡米し、そのまま1月下旬までトレーニングしてからキャンプを迎えた。

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